ボギーパパ

リトル・ダンサー デジタルリマスター版のボギーパパのレビュー・感想・評価

5.0
劇場2024ー93 熊P

言わずと知れた名作中の名作の4Kデジタルリマスター版
この名作が作られたのは2000年だそうな。ミュージカルでもお馴染みですが、もう四半世紀前の作品なのか、、、そりゃあ歳もとるわけだ(^^)

何度か観たが、スクリーンで観るのは格別。

1984年サッチャー政権時における経済政策のあおりを受けた炭鉱町ダーラムでのお話。
イギリスの作品は不況を題材の柱とする作品がかなり多く、生活に苦しむ人たちの苦悩を観るたびに胸が締め付けられるよう。本作においてはアレを暖炉に焚べるシーンは滂沱の涙。

もうとにかく素晴らしいの一言。
ビリーが素晴らしいのはもちろんのこと、
おばあちゃんもお兄ちゃんもウィルキンソン先生も、、、本当に素晴らしい!

そして何より本作はお父さんが素晴らしい。

役どころとしては今なら激しく非難されるであろう父権主義の権化、ジェンダーラッシュバック!そして石炭掘り続けて30年?の炭鉱労働者組合の闘士。絵に描いたようなマッチョでビリーがバレエにチャレンジすることすら阻む。

でありながらも、、、ビリーの熱量と才能に目を開かされる。ビリーは王立バレエアカデミーのオーディションに参加するために金が必要、、、その時とった行動が、、、、
もうここでスクリーンが滂沱の涙で歪み曇り続ける😭

もう1人、マイケル!
あの時代にあの件を描いていたって改めての驚き!ラストの劇場登場シーンで気づいた時はまたまた滂沱の涙が、、、、

一方、本作は音楽、劇伴にも注目?注聴(^^)
バレエだからと言ってクラシックばかりではない。ポップスを多用しておりカラフルさを加えている。いいぞー!

監督はスティーヴン・ダルドリー
この映画を後にミュージカル化したくらい舞台芸術にも精通した方。映画が総合芸術であることを再認識させる凄い力の持ち主。

名作をスクリーンで観ることができる幸せを、滂沱の涙でと共に噛み締めました。
しょっぱかった(^^)
ボギーパパ

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