2日連続劇場鑑賞、スケジュール的にはハシゴ組めそうだったのだけど本作でパワー持っていかれそうだったので今日はこれ1本だけ、上映時間もそうなのだけど内容も骨太で結果これに絞って大正解。
計215分もの上映時間をインターミッションを挟むことにより、観客の集中力を切らさないでラースローの人生を走り抜ける構成に唸る。またインターミッションに入るところの切り方も本当に上手い、上手すぎて上映後即監督を検索したら自分より年下で前監督作がナタリー・ポートマン主演の「ポップスター」と読んで今作との振り幅すごいなと更に唸ってしまった。
俳優陣の演技もすごいのだけど、どちらかと言うと架空の人物を描いた壮大な叙事詩を描き切った(だいぶ観客に解釈を委ねるタイプの作品ではあったと思うが、委ねる箇所や塩梅が絶妙)脚本と劇伴、何より何回か繰り返されるテーマ曲のメロディーに合わせてバチバチに決まったカット割が次々と出てくるシーン(私はイタリアの採石場のシークエンスが好き)たちにも近頃あまり見ないタイプの技巧で目が楽しかった。
2月にしてオープニングクレジットがオシャレof the Year候補。アカデミー賞にどれくらい絡んでくるのか楽しみ。