坂元裕二脚本x松たか子主演ファンの旦那さんと連れ立って鑑賞。「花束みたいな恋をした」が全く響かなかった旦那さんvs刺さりまくった私、今作の評価も割れるのかと思いきや結果同じくらいで好きな場面や台詞も似ていて、結婚8年目にもなるとだんだん似たもの夫婦になるのかなと思ったりもした。
とにかく本作は坂元裕二における松たか子のお芝居の上手さが際立っていて、松たか子だから124分しっかり観れたなと言うのが正直な印象。松村北斗くんも悪くはない、むしろしっかりと誠実に演じていて良いのだけど松たか子と対自すると明らかにオーラと言うか存在感において食われてしまっているように見えた。
もう少し丁寧にお願いしたいところは早足で、逆にそうでないところが丁寧に描かれていて(クライマックスのあれはなんかこう言った映画にありきたりすぎて、終盤の話し合いのシーンがすごく良かっただけに若干冷めた)自分自身の理想とテンポが合わなかったなと我儘な感想を抱いたり。
結婚生活が長くなってくると本作の脚本で描かれる、夫婦間における日々のチクチクした嫌なところを自分ごとと捉え反省出来るので、ある種セラピー映画だなと思ったり。鑑賞後に旦那さんと2人で餃子を食べながら、ここのシーン思い当たるとこあったね、これから言い方とか気を付けるねと少しお互いに優しくなることが出来た気がする。