第97回アカデミー賞🏆作品賞、監督賞、各種俳優賞の主要部門を含めた10部門ノミネート作品✨
只今絶賛、アカデミー賞授賞式の生放送を観ながら慌ててレビュー中✍️👀
第2次世界大戦下🪖ホロコーストを生き延びてアメリカへ渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家の数奇な半生を描いたヒューマンドラマ🕋
監督は新進気鋭のブラディ・コーベット🎥
冒頭の物語の導入の映像とか、ストーリーテリングとかとても斬新で、これまであまり観たことない感じの映画に感じた👀
建築っていうモチーフもそうだけど、ちょっと現代アートっぽさもある雰囲気の作品。
バウハウスで学び母国では実績もある才能溢れる建築家ラースロー・トートをエイドリアン・ブロディが熱演🔥
過去にオスカーを受賞した『戦場のピアニスト』と同様、自身のルーツを生かす当たり役といった感じ。
家族と引き離され単身アメリカのペンシルベニアに移住したラスローは従兄弟を頼り家具屋の仕事を始めるも困難が…その後、著名な実業家ハリソンに見出され大きな建築計画に着手するも、また困難が…
物語は、ラースローが渡米し大きな仕事に取り掛かるまでの第1章と、妻と姪がアメリカにやって来るも建築プロジェクトが大崩壊していく第2章と、大きく2章立てて展開される。
その前後に序章とエピローグが加わる形。
超絶長尺な215分😂インターミッションまでありました☕️
出だしに苦労するもその後、幸運が舞い込み家族も呼び寄せ移民のアメリカン・ドリーム的な話に一見見えるけど、逆にアメリカの不寛容さを描いてる感じで終始居心地の悪い映画だった🙄
特に実業家ビューレン親子がクソみたいな野郎ども😇
ハリソンを演じたガイ・ピアースが久々観たらふっくらして貫禄があり、成り上がりの実業家として存在感が凄かった😳
自分はビジネスパーソンだから感情は入れないみたいなこと言ってる割にはめちゃくちゃ感情に左右されてムラがあって嫌だわ〜🙄
息子を演じたジョー・アルウィンもいけすかない感じが今回も安定にお見事😇
そもそも最初の従兄弟といい、皆んなご都合主義なんだもん🙄
主演男優、助演男優&女優賞と俳優部門にノミネートされるだけあって、キャストの演技のぶつかり合いというか登場人物たちが織りなす人間ドラマにも引き込まれてしまった。
母国とは勝手が違い、ことあるごとに上手くかないプロジェクトに苛立ち、狂気を帯びてくる鬼気迫る感じのブロディはすごかった。
それとラースローの妻を演じたフェリシティ・ジョーンズの知的で先進的な強い女性エルジェベートが特に印象深かった😳
フェリシティって可憐なイメージがあったけど、こんな一面もあったとは。
(現在の発表時点だと、助演は逃したようで残念)
亡きハリソンの母を偲び建てられた複合施設的な公民館が、公共施設のくせに全く安らげそうな感じがなく打ちっぱなしのコンクリートとか前衛的な建築物で、あの屋根の上の十字架のオブジェクトとかむしろ工場の煙突みたいに見えてしまったよ。
最後にラースローのコンセプトが明らかになるけど、収容所の閉塞感とかをそこから見上げる希望を表したかったと言ってて衝撃🙄
入場者特典?で三つ折りのご丁寧なコンセプトパンフが配られました✨
長いしどんよりだし、正直また観たいとは思わないけど、とても見応えある印象深い作品ではあった。