TylerDurden

ブルータリストのTylerDurdenのネタバレレビュー・内容・結末

ブルータリスト(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

美、宗教、人種、みたいな内容でアカデミー賞が好きそうなテーマに感じた。エイドリアン・ブロディって良い演技というか雰囲気あっていいなーと思った。

最初の感想はかっこいいだった。建築って全然知らない分野のものだけど、こだわりというか彼の美学が詰まっててかっこいい
途中休憩入るときの手紙を読む声と鉄鋼の声と音楽がなんでかすごくよかった

前半に言ってた「偽物の自由はもっとも隷属的だ」みたいな言葉はあの金持ちのところで設計をしてたときのことだろうなー制限はあるしやりたいことは他から変えられるし、事故で全て無かったことにされたり復帰させられたり、あげくに体まで ひどいものだ
あと奥さんに薬打つシーンが目を背けたくなるくらいヤダったなーそれはダメだ…ってなった

さすがに3時間半は長かったけど辛さみたいなのはなかった

いろんなところで写真のように一枚絵がパッパッと出てくるのよかった もっと観たいとなるし集中力増してた気がする。美術館に居る時の感覚に似てる。それに加えて文章のデザインや撮り方などとてもオシャレでかっこいい映画作る監督だなーと思った

エピローグが急な感じしたし奥さんや金持ちのお父さんがどうなったかとかわからないところもあったけど、あの建築物が収容所を模してたということや天井の高さにこだわった点も納得したし奥さんへの愛や願いを感じてよかった

「どうであれ到達地点が大事」
過程ではなく結果が大事と言うラースローはきっと苦しい人生だったんだろうなと思う。ズルをしていい結果についたのではなく、苦しく辛いことがあったとしても今ここに居ることが大事なのだと思った