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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWNの散歩のレビュー・感想・評価

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)
4.2
ここまで全編に渡って歌いまくる作品だとは思わなかったので、嬉しい衝撃でした。硬直化した社会を突き進みながら覚悟が伴った自由の輪郭がハッキリしていくのが見ていてカッコいいなって思ったし、クライマックスの「逆ボヘミアン・ラプソディ」って言いたくなるようなライブシーンはイチ未来人として観るともう最高でしかなかったです。歌詞とか見てると「何で今ディランなの?」っていう意味がちょっと分かる気がしました(年が明けてからは特に)。シャラメ・ディランはもちろんだけどジョーン・バエズを演じたモニカ・バルバロがすごく良かったです。あと、歌に合わせた最後のあのシーンも良かったなぁ、ちょっとホロリとさせられましたね。
正確さよりもその人の人生から浮かび上がるテーマを軸にして面白い作品になるように作られているのかなって思って、その辺は熱狂的なファンも多いボブ・ディランという事で色んな意見がありそうだけど、個人的にはこういうの大好きでしたね(元々アーロン・ソーキンの脚本とか好きなので)。キューバ危機の時ってホントにあんなにパニックだったのかな?あの時のディランが凄くカッコ良かったですね。そりゃ直後にああなるわな。
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