このレビューはネタバレを含みます
ガタガタうるさいヒッチハイクの車中を出てゴミサビだらけのニューヨークに降り立つ汚しの入ったボブディラン。初っ端から監督の本気を感じる。ジョーンバエズのやや皮脂ありの頭皮と穴だらけのTシャツ(その後の屋敷との対比だろうけど)、ほんと良い。エルファニングも頑張っててまあまあ賢そうに見える(スージーなんだと思い込む)。
身の上話しはダサい、センスの無い奴は切っていくって姿勢は残酷だが若い時ってそうだよなー。いや、そりゃボブディランだもんな。
ピートシーガーとの父と子の物語も切ない。優しい顔のエドワードノートンがまるで反抗期の子供を諭すようにまどろっこしい例え話をイラつく態度で我慢しながらもちゃんと聞いて、外に出てから悪態着いてたら、不良のジョニーキャッシュ先輩がベロベロで登場。反抗期にありがちな危ない布石だね。
あのハーモニカと共に物言えぬウディを見舞って原点回帰、新しい旅へ。これ以上無いラストシーンだった。
ピートシーガーのテレビ番組映像残ってたら見たいなー。