『マトリックス』シリーズ2作目。前作の大ヒットを受けてか、ザイオンのセットやアクションはよりダイナミックかつエレガントになってかなりお金がかかってるのは素人目でも感じ取れた(実際に制作費は前作の2.5倍ほど)し、SF色は一層強くなった。ただし内容の複雑さが増し、前半は会話シーンが多く退屈。全体的に間延び気味で後半のキーメイカーの登場やハイウェイでの乱戦あたりからようやく勢いを取り戻したという印象。そのための前座として評議会やザイオンのアジトの流れが必要だったと思うけど、それでも結末まで観た上での感想としてはもう少し手短にできたのではないかと思う。
もともとウォシャウスキー兄弟(現在は二人とも性転換手術をして姉妹と呼ぶらしい)が3部作を想定していたことを考慮すれば、この難解さこそ『マトリックス』シリーズの真髄とも捉えられるので期待していたものとはベクトルが違ったけど悪い出来というわけでもない。
え？ここで終わるの！？って幕切れで次回作レボリューションズに続く。撮影は本作と同時進行に行われていたらしいけど年内に2本立て続けに公開ってハリウッド映画でもあるんだ。
