映画と言うフィルターを通さないホンモノの緊迫感と高揚感をいざ!
NASAの未公開映像と宇宙飛行士たち本人や関係者のインタビューを中心としてアポロ13号の奇跡を綴ったドキュメンタリー。
絶体絶命の状況の中でも決して諦めない飛行士魂を突き動かすのは、きっと月の裏側から少しずつ見えてくる美しい地球の姿。
自分の知る全てが、全部あの中にあるのだ
あそこに帰らなきゃ…
ひとつの判断ミスも判断の遅れも、ましてや操作ミスも許されない、知力も精神力も判断力も団結力も、全てがひとつになった時だけ成功する。
そう言う意味で真の世界平和が実現出来る瞬間は命の重さを共有できた時だけなのかも知れない。
アポロ8号で人類初月周回飛行に成功し、アポロ13号でやっと月面を歩く機会を得たにも関わらず叶わなかったジム・ラヴェルの飛行士人生。
彼の心情に寄り添って観ても感慨深いものがあった。
宇宙から見た美しい地球が、地上に降りても尚、美しいままの地球であって欲しいと願うばかり。
映画『アポロ13号』の再現性の高さに納得するドキュメンタリーだった。