オダギリジョー&浅野忠信
尖ってて、脆くて、痛々しくて、何より2人共若くてカッコイイ!
ゾワッとする独特の空気感と個性的な映像の黒沢清ワールド。(で良いのかな?3作観たっきりなので)
居心地の悪さがクセになる。そして引き込まれる。
社会に馴染めず、覇気なく閉塞感に押しつぶされつつも、都会の底辺で生きる若者の姿がリアルでヒリヒリする。
クラゲのメタファーがラストのラストまで繋がっていてゾクッとする。
本当の息子には出来なかったけれど、擬似父子だからこその距離感がイイ。
他人だからこそ繋がれる関係が確かにある。
…逆に本当の親子だからこそ繋がれない場合も。
笹野貴史、藤竜也、対極にある大人像をそれぞれ違った味わいで名演ぶりが素晴らしい。
とても“明るい未来”は感じられないし、なんだったら暗い未来ばかりを想像させる。
…だからこそタイトル『アカルイミライ』が刺さる。
ファッションも映像もめちゃくちゃアートしてた。