Jimmy

殺しのJimmyのレビュー・感想・評価

殺し(1962年製作の映画)
4.0
ベルナルド・ベルトルッチ監督の処女作。
原案はピエル・パオロ・パゾリーニであり、ベルトルッチがパゾリーニ監督作品『乞食』の助監督をしたあと、この『殺し』の原案を受け取って映画化したもの。

川の土手で発見された娼婦の死体。
付近に居た男達が次々と挙げられて証言していく。彼らの証言が真犯人を炙り出していく流れは見事!

それぞれの証言者が、他の証言者たちを見ており、その証言内容に沿ったアングルで各証人の視点で、同じ場面が異なるアングルから描かれるあたりも素晴らしい。

流れるギターの音が耳に残る。殺人を扱った物語としては、のどかな感じの調べが印象的。

21歳の初監督作で見事な映画を作り上げたベルナルド・ベルトルッチ監督、さすがである。
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