嗤う蟲の映画男のレビュー・感想・評価

城定の投げやりな演出が至るところで露呈している。村人らはクセの強い方言を飲み込め切れていないからどうしても会話が冗長になる。それを埋め合わせるように顔芸大会に陥る。「これはこれで面白いでしょう」という怠惰な開き直りが明け透けて見える。虫のインサートも、不気味さが無く効いていない。とりあえず挿し込んでいるだけ。低予算に慣れて物語を成立させることしか頭にないのかと思わざるを得ない。