Lost Chapters(英題)を配信している動画配信サービス

『Lost Chapters(英題)』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

Lost Chapters(英題)
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

Lost Chapters(英題)が配信されているサービス一覧

『Lost Chapters(英題)』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

Lost Chapters(英題)が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS

『Lost Chapters(英題)』に投稿された感想・評価

[ベネズエラ、文学史と祖母の記憶の穴を垣間見る] 60点

Lorena Alvarado長編一作目。LAを拠点に活動するオムネス・フィルムズは今年に入ってタイラー・タオルミーナやジョナサン・デイヴィスといった創設メンバー以外が監督した作品も世に放ち始めた。本作品はそのうちの一本であり、唯一の非英語作品、ベネズエラ映画である。主人公エナは海外からカラカスに帰ってきて、父イグナシオと祖母の家に滞在している。以前は本屋を経営していたイグナシオは今でも様々な本を収集していて、目下の関心事は希少なベネズエラ人作家の本を集めることである。一方、認知症の祖母は少しずつ記憶を失い始めていた。題名"Lost Chapters"というのは、個人から国家までの様々なレイヤーの中で、記憶されていることと忘れられていることを探り出す本作品の象徴的な名前だろう。興味深いのは、エナが父の書庫で"本に挟まった手紙"を見つけることで物語が動き出すという、同じオムネス・フィルムズ製作のジョナサン・デイヴィス『Topology of Sirens』と似た展開を持っていることか。若干ワンパターンな気もしなくもないが、あちらはカセットテープから音と空間を紐付けていて、こちらでは手紙から文字と時間を紐付けているので差異はある。本作品ではその手紙によって存在するかも分からないダニエル・ロハスという作家の『Elvia』という小説に辿り着く。ただ、エナはそちらにも興味を示しつつ、その過程で登場したラファエル・ボリバル・コロナドという小説家により強い興味を惹かれている。というように、魅力的な要素が多すぎて逆に散漫になってしまっているのが残念。イグナシオとエナは『Elvia』探しのために様々な本屋や古本市場に足を運ぶが、どこも在庫管理とか全くしてなさそうなくらい本が適当に積まれてて笑ってしまった。祖母の挿話も観客の想像に任せすぎている部分もあるが、突然失踪した数シーン後に平然とソファで寝てる幽霊みたいな存在感が画面に刻み込まれているのは良かった。ただ、祖母の挿話と文学史云々の挿話は比喩として繋がっているだけで、両者が化学反応することがほぼ無かったのも残念ポイント。
3.5
【Omnes Filmsプレゼンツのベネズエラ映画】
「私たちのミッションは、現代の映画の空白を埋めることです」と宣言するアメリカ新鋭の映画集団Omnes Filmsの2024年はカンヌ監督週間に2本、ヴェネツィア国際映画祭での受賞と躍進の年であった。その中で、ベネズエラ映画を一本発表している。それが『Los capítulos perdidos』である。やっていることは『Topology of Sirens』と同じ感じではあるのだが、Omnes Filmsのショットが好きな人にとっては刺さるものがあった。

ベネズエラのカラカスに戻ってきた女性エナが記憶を失いかけているおばあちゃんと、ある本を探している父親との間と触れる中で記憶と記録を反復横跳びしていく様を描く。この手の作品のトレンドとしてGoogle Mapsやヴァーチャル空間を用いた思索の外部化を図る演出技法があるのだが、本作はストレートに空間の彷徨いを通じて、心の中にある浮遊感を捉えようとしている。そのため、中盤からセリフがなくなっていき、視覚情報を通じて我々に語り掛けてくるのだ。

Omnes Filmsが早くも『Topology of Sirens』を再生産しているような作品制作に不安がつきまとうも、どの場面切り取っても様になる画は流石に圧倒されるものがあった。