1969年製作公開。脚本池田一朗増村保造。監督増村保造。
痩せぎすの浅丘ルリ子が鬱陶しい。地味に暮らしてきた男がそんな女に溺れてしまうというのは良く見聞きするが実に痛ましい。そんな話を延々と続けるわけなのだが、そんな女に溺れてしまったわたしの友人たちのその心根を抉り出すかのようだ。観ていて楽しいものではない。わたしも女性に溺れてしまう質だが浅丘ルリ子には溺れません。下着姿にも萌えません。だから実に冷静に観るのです。
しかし、岡田英治ともあろうものがこんないけすかぬ女にぞっこんになるとは。『嘆きの天使』を下敷きにでもしたのかもしれない。
シネマヴェーラ渋谷 名脇役列伝V 岡田英次&芥川比呂志生誕百年記念 インテレクチュアルズ にて