イチロヲ

Death Machines(原題)のイチロヲのレビュー・感想・評価

Death Machines(原題)(1976年製作の映画)
3.5
カラテ道場で武術の鍛錬に勤しんでいる青年が、突如として現れた暗殺者グループの殺戮行為により、片腕を切り落とされてしまう。カンフー(カラテ)映画の影響下で製作されている、ハリウッド産B級アクション。

日本未ソフト化だが、かつて海賊版ビデオが出回っていたため、マニア層からカルト人気を得ている作品。完全に「片腕ドラゴン」からの頂きモノであり(本作の主人公は義手を付けている)、何でもありのハチャメチャな世界観が炸裂している。

闇組織の首謀が、盛り髪をしているアジア人女性という時点で掴みはオッケー(小原乃梨子の吹き替えが似合いそう)。場面が静かになったかと思いきや、とんでもないところから暗殺者が参上するという、ギャグ展開に大笑いさせられる。

闇組織が操る暗殺者は、薬物によって作られた殺戮マシーンという設定。青年視点ではなく、犯罪者視点のドラマが大半を占めているため、荒唐無稽な犯行内容を楽しませてくれる、不条理スケッチ集のようになっている。景気の良い破壊表現に酔いしれるべし。
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