「絵の中の肖像画の僕はいつまでも若々しい、老いるばかりの現実とエバーグリーンな絵画の時間が反転すればいいのに」
オスカー・ワイルド原作の「ドリアン・グレイの肖像」を現代に置き換え
多くのヴィスコンティ映画に出たヘルムート・バーガー主演で作られた70年代作品。
芸術性の高いヴィスコンティ作品と違い本作は2時間サスペンスタッチに近いB級テイストだけど
美貌を武器に富裕層へと近づくドリアンの生き様が面白く最後まで飽きさせない
出会った女どころか時には男までその美しさで陶酔させてしまうドリアン・グレイ
当時人気絶頂だったヘルムートは正にドリアン・グレイと呼べるほどに美しい