今作は2部構成ドキュメンタリーの後編になる。前編のラストのある出来事の続きから展開していく。
容疑者に疑われているデニスを被害者の実母キャシーや刑事達が執拗に追い込み犯罪を立証していく。
その様子は刑事による取り調べ映像や生々しい電話の録音や被害者家族と刑事のインタビューなどで構成されている。幾つもの真実が積み重なり立証されていく展開に目が釘付けになった。
ナレーションや再現VTRがないのでよりリアルに感じた。
その中で実際に捜査した刑事が顔出ししてインタビューや捜査の仕方などを明らかにするのに驚いた。とても説得力があり、臨場感あふれる映像が作品をとても興味深くしている。
キャシーと被害者の家族の目線と思いに焦点を当て、事件を紐解くことで、被害者家族が犯人を追い込むような、まるでサスペンスなドキュメンタリーになっている。必然的に事件の真相究明に没入した。
そしてデニスはどうなったのか。
最後までキャシーは自分らしく突き進む。まるで炎の中を歩いて行くような執念がとても印象深い。
↓総括(前編と後編)
前編はまるでミステリーで
後編がサスペンスになっていることに気づいた。
意図して前編と後編に分けたのだろう。
同じ題材なのに二度噛み締めるドキュメンタリーになっている。👏
↓前編 レビュー
養子に出した娘が21年前に失踪している連絡が実母へ連絡が来る。そして事件の真相が明らかになっていくのだが、映画かドラマになるような内容が展開していく。
ドキュメンタリーであるのだが、まるでミステリー作品を鑑賞しているように錯覚する。
実母の執念が時に恐ろしく思える程にエネルギッシュな人だ。行動に信念が垣間見れ言動に魂が籠っている。とても絵になる女性だ。彼女の存在で作品が面白くなっているのが明らかに分かる。
日本ではないような民間人の協力の仕方や警察官達の踏み込んだ撮影協力にも驚いた。興味が尽きない映像や情報がてんこ盛りで見応えがある。
今作品は2部構成の前編だ。
果たして事件の真相がどうなるのか、、、。
後編が気になります。
↓後編 ネタバレ
「記憶に刻むべきなのは凶悪な犯罪の加害者じゃない。亡くなった若い女性たちよ。」
人生を奪われた被害者や家族の気持ちを思うと悲し過ぎる。他にも被害者がいるはずなので全ての事件が解決して欲しいと強く思う。