「闇を光で照らそう」
諦めない男が立ち向かう物語だ。
コロナウィルスによるパンデミックを全人類が直面したことは忘れられない。
パンデミックを誰が予期しただろうか。再び起きても不思議に思わない。次のウィルスが変貌して新たな性質を持っているかもしれない。
そのように考えると物語の内容が他人事ではなく明日は我が身なのかもしれないと思えて、とても恐怖を感じた。
パンデミックを経験しているから現実味があり共感する面白さがあった。
主人公:ロバート・ネビル(ウィルス・スミス)
相棒:サム(犬)
物語の冒頭から心を鷲掴みにされるだろう。主人公と相棒がまるで大冒険するような世界観が展開していく。その世界に驚愕するだろう。見所が盛り沢山で1時間40分の映画鑑賞があっという間でした。
いくつもの対比をを上手く活用して映像表現がされていて物語展開に引き込まれた。
詳しくはネタバレで書きます。
↓ネタバレ
対比な映像演出だと思えたのが、
広大な世界に人が一人と犬一匹
沢山の変種人類
光と闇
現在と過去
派手なアクションが少なくても対比による映像演出で物語の展開が広がって、世界観に深みが増して面白く思えた。
物語の展開としては圧倒される映像も盛り沢山だった。
シカの群れとのカーチェイスは度肝抜かれた!
車でシカ狩りする発想が斬新で最高!
ニューヨークのマンハッタンの街をズームアウトしながら荒廃した景色が徐々に映り出される場面にかなり興奮した。🤩
その街に住む変種人類が生み出す恐怖にもかなり驚いた。まさか闇にしか生きれない変種人類がいるとは思わなかった。ありがちなゾンビの設定にしないで変種人類なのが良い。
ネビルとサムの関係が人間と犬という主従関係だけではなく、荒廃した世界で唯一頼れる存在で友情に近い絆が垣間見れた。いつもネビルがサムに話しかけているのが印象的だった。
何度もある回想でネビルの過去に何があったかを複数に分けて紐解く事で徐々に人物像が分かり、何故逃げずにウィルスのワクチンを作る理由と信念が分かり、ネビルがより魅力的に思えた。
神が人類を救えないと断言する場面はかなり共感した。あの場面は信仰深い人達には不愉快だだったのだろうが、今回のパンデミックは人が作ったウィルスが原因だからネビルの説明が論理的だ。信仰についての不毛な論争を避けるように、変種人類に襲撃される場面展開は上手く論点をずらして流石でした!👍
物語の最後に映画タイトルの真意を知った時に感動で震えた。
果たして人類は救われたのだろうか。