HiromiA

山逢いのホテルでのHiromiAのレビュー・感想・評価

山逢いのホテルで(2023年製作の映画)
3.4
毎週同じ服を着てホテルで街の情報を聞いたうえでセックスして帰る一連の行動の切っ掛けっていったい何だったんだろう。家を出て行った夫つまりバディストの父親が、バティストを愛しているが仕事のため会えないんだというふうにごまかすことで、バティストを守ろうとしていたのだろうことはわかるけど、情報を得た後のセックスはお礼だったのだろうか。傍から見たら売春婦のようなクローディーヌの行動をあのホテルの従業員はどう思っていたのだろう。シッターをつとめた隣人はバディストに手紙なんかは嘘だと言っていたようだけど、毎週いなくなるクローディーヌをどう思っていたのだろう。そしてクローディーヌはすべてを捨てる覚悟が出来ていたし、バディストも施設になじんでいた風なのに、なぜ出発間際にチャラにしてしまったんだろう。確かにすべてを捨てるのは難しいけど、クローディーヌには幸せなセカンドライフを送ってほしかったなあ。まあミヒャエルと出会わなければ同じようなことを続けていたのかもしれないけど、それだっていつまでも続けられるわけではない。あの幸せな生活はもう戻ってこないのに。人間いくつになっても突然恋に落ちることってあるのかなあ。そして今ある生活を捨てることってやっぱりあなり難しいんだろうなあ。
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