このレビューはネタバレを含みます
トレイラーに惹かれて鑑賞。阪元裕吾監督最新作。激熱!!個人的に阪元裕吾監督作の中でぶっちぎりの最高傑作。本作は石黒正数さんの原作があるものの、「ベイビーわるきゅーれ」で女の子2人のゆるい日常もの+過激な殺し屋の両立を成し遂げて成功させた阪元裕吾監督という人選に納得しかない。平祐奈さん演じる鯨井ルカがの魅力が爆発していた。
楽しむ程度に練習はするけど、身内の中だけでの褒め合い・制作・披露の無限ループでの"ダサイクル"という用語は自分も身に覚えがあるなと耳が痛かった 笑 好きなことをしながらも、そんな"ダサイクル"には属さないというルカの信念が最初から最後まで一貫していた(Aだった1年間は迷っていたのだと思うけど)ところが最高にかっこいい。
最後の失踪は、プロとして自分のやりたいこと選んだつもりが、実際は自分のやりたい方向性を我慢しながら所属会社の方針の中での制作・披露・褒め合いに属しているアーティストの自分からの脱却であり、またそんな状況に陥ったことで、中盤語り合っていた"何かしたくても何をしたらいいのか分からない層"になったということなのだと思う。柚実の気持ちも分かるようになったのだろう。
最後に演奏したネムルバカの紹介の際の作詞をした自分の本名を明かしたこと、柚実や元バンドメンバーへのリスペクトの気持ちが凄く伝わってきて涙が溢れた。
こういう邦画があるから、ミニシアターではなくシネコンで上映してる邦画もまだまだ捨てたもんじゃないと思えた。
以下小ネタ
・いくら洗ったとはいえ三角コーナーに捨てた海老の尻尾再利用はちょっと衛生的に...苦笑
・無くしたマフラーの意味はどういう意図だったのか。
・あとドンブラザーズでお馴染みの2人、伊藤役の樋口幸平くん(樋口くんに関しては3回観ても全然気づかなくて、人の感想見て気づかされた。整った顔の方だなーとは思ってたけど。)とユミの後輩役の志田こはくちゃんが出てて嬉しい。
2025.3.21
アップリンク吉祥寺にて連日2回目の鑑賞。
スコア : 4.3から変わらず。
2回観てもやっぱりラストのネムルバカが熱すぎて感涙。最高。
2025.3.30
新宿ピカデリーにて3回目の鑑賞。
スコア : 4.3→4.5
やっぱり何度観てもタイトル出てからのネムルバカが熱すぎる。瞬間的な熱量という意味では2020年以降に観た全ての映像作品の中でトップかも。
2025.4.8
TOHOシネマズ池袋の轟音上映にて4回目の鑑賞。
スコア : 4.5から変わらず。
毎回同じ感想になってしまうけど、最後のネムルバカ最高!
2025.4.9
渋谷シネクイントにて5回目の鑑賞。
スコア : 4.5から変わらず。
あの出し方が見事過ぎて印象的なタイトルの題字、エンドロール観て気づいたけどルカ役の平祐奈さんが書いてたのか。なんか良いね。
本日の舞台挨拶ではアキラ役の志田こはくちゃん、阪元監督と共同脚本の皐月彩さん、プロデューサーの藤井宏二さんが登壇。志田こはくちゃんを生で拝めて(お顔も声も可愛過ぎたし、外ハネの髪型も超可愛いかった。)伊藤役の樋口君とドンブラ以来の再共演でお互いに喜んだことも聞けたし、皐月彩さんから"ここだけの話"も聞けたし、大満足!