石黒正数の傑作青春漫画「ネムルバカ」を阪元裕吾監督が実写化と聞いてめちゃくちゃ腑に落ちた感じがしました。
ちさととまひろはセンパイとコウハイやんね。
阪元監督が元々漫画のファンだったのかたまたまかわかりませんが個人的にはめちゃめちゃスッキリしました。
「ベイビーわるきゅーれ」からバイオレンスを抜いた様な作品です。
とにかくオフビートなダラダラとした女性2人の同居生活が描かれますが突然それが終わりを告げる、青春やモラトリアムへの寂寥感や切なさでグッときます。
社会人になってから読んだからまだしも大学生の頃に漫画を読んでいたら刺さり過ぎてしんどくなっていたかもしれない原作を見事に映像化していると思います。
何かに打ち込んでいるときはセンパイの言う事に頷けますが上手く行ってない時や就職活動とかしているときはセンパイの言うことがめちゃウザくコウハイの立場に立ってしまいます。
壁を突き破って駄サイクルを抜け出したと思ったらものすごく大きくゆるい駄サイクルが待っていた絶望感を打ち砕くカタルシスのあるラストライブシーンはアガります。
まあ自分の表現にNOを突きつけられ小さな駄サイクルに戻ったとも言えないこともない切なさもありますが。
主演2人はお見事だと思います。
あの超ウザいが可哀想な目に会い続ける田口と伊藤のコンビも良かったです。
特撮ファンとしては「ドンブラザーズ」の樋口幸平と「リュウソウジャー」の綱啓永としてしか観れませんが。
ドンモモタロウが仮面ライダーになりたい役でニヤリとしましたね。
そして何より志田こはくがコウハイの後輩役で出ていることが嬉しかったです。
特撮ファンには彼女のコメディエンヌ適性の高さは周知されているのでもっとメジャーになってもおかしくないと思います。
高石あかりが朝ドラ主演として大きく羽ばたきそうですし阪元監督に志田こはく推しに推して貰いたいです。