服役中のメタルバンド、インペイルド・レクタムにフェス出演のオファーが舞い込む。ギタリスト・ロットヴォネンの実家、トナカイ粉砕場兼スタジオが消滅の危機に陥りメンバーは脱獄を決意。しかし、巨大音楽ビジネスに巻き込まれバンドに危機が訪れる。
あの愛すべきおバカたちの最高な映画、5年振りにまさかの続編。“推し”の映画を見逃すわけにはいかない。ひさびさに再会したような気持ちで観ると、刑務所が意外と居心地良さそうで馴染んでいるようす。脱獄のくだりは相変わらずのバカバカしさでやっぱり最高。
そんなバンドにもビターな現実が待ち受け、岐路に立たされる。「長いクソに巻かれやがれ!」とは言い得て妙。商業主義の圧力に同調する利口者より魂は売れないバカ者。ハチャメチャな振る舞いこそがバンドの精神を体現している。