ヤマさんの映画レビュー・感想・評価

ヤマ

ヤマ

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人間の時間(2018年製作の映画)

3.0

神もいない、法も秩序もない。纏っているはずの人間性さえ剥がされていき、そのあとに残されるものは何か。
出航した船は次第に人の世から遠ざかっていく…。
キム・ギドク監督の頭の中ヤバい。

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.5

絵本の中、迷子のひよこの家探しですみっコたちはそのチャーミングさでもっていろいろなカベに向き合っていく。たとえヒーローではなくとも。競わず争わず、寄り添い、差し出す…すみっコたちのやり方。同時にそれは>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.0

謎の感染から逃れるため森の奥深くでひっそりと暮らす一家。そこにもう一組の家族が加わり共同生活を始めるが、ある発端によって疑心暗鬼に駆り立てられ、家族間の緊張は高まり遂には極限的な状況へと変化していく。>>続きを読む

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)

3.5

音楽プロデューサーの仕事で窮地に立たされたマットの元にゾーイという看護師の女性が現れ、疎遠になっていた彼の父親ベンが末期癌で余命数ヶ月であることを告げる。ベンは著名な写真家だったが、製造中止となったフ>>続きを読む

ディクテーター 身元不明でニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

ニューヨークを訪れた、北アフリカのワディヤ共和国の独裁者アラジーン将軍。ひょんなことから身元が不明の男になってしまい、そこから騒動を巻き起こしていく。
差別ネタ、下ネタに不謹慎ネタ、なんでもありのブラ
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.5

第一次世界大戦当時のフィルムから、最新デジタル技術によって臨場感やリアリティを付加され再構築された、西部戦線での兵士や戦場の様相。モノクロで無音の過去の記録映像に生命が吹き込まれ、まさに眼前に蘇ったか>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.0

最凶のヤバい男、ジョーカーと別れたら意外といい人になったか⁉︎
いやいや、そんなわけはない。
傷心を癒すペットは獰猛なハイエナで、エサは●●。元カレとの思い出を大爆破してスッキリしたところから、ゴッサ
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

生まれて37秒間、無呼吸だったことにより脳性麻痺の障害を持った主人公ユマ。漫画家のゴーストライターをしながら過保護な母親と二人で暮らしている。
父の不在と母の支配。漫画家志望ながらの現状に対する歯痒さ
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his(2020年製作の映画)

3.5

ラストシーンを観終わった時、沸き上がるのは清々しさと解放感か。
迅と渚、ふたりの男性の恋愛は否応無しに他者の視線と対峙することになる。渚の娘、空の親権を巡る法廷争いでは、妻の玲奈もまた社会通念と向き合
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.5

再起をかけ、レネー・ゼルウィガー演じるジュディがステージで鬼気迫るかのような歌唱をみせる。その生き様、光と影の強烈なコントラストを知った今、その歌が、その意味が、より一層胸に迫るものになる。
スタジオ
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初恋(2020年製作の映画)

3.0

天涯孤独、余命を宣告されたボクサーの男と心に傷を抱えた少女が運命的に出会い—。
ただしこれは量産型キラキラ恋愛映画ではない、当然。
ヤクザに悪徳刑事、チャイニーズマフィア、さらには凶暴化したベッキーら
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.0

これは男のためのチャーリーズ・エンジェルではない!
冒頭のシーン、クリステン・スチュワートがセリフの言外でそう高らかに宣言するかのように映画は始まる。
時代の要請、現実の反映か。
作中、エンジェルや仲
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーらの豪華共演でみせるセクハラ帝王の倒し方。
一筋縄ではいかない、それでも絶大な権力とはこうやって戦うのだというお手本のようである。
帝王が
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

すべてコントであってほしい。
この作品はフィクションで….いや、おそらくあちら側とこちら側は薄皮一枚で隔てられているに過ぎない。
それにしてもああいうクマのキーホルダー、見たことある。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

主人公たちの視点に寄り添い、見せられるのは生々しいリアルな戦場。そう思っているうちに、いつの間にかこれは主人公の心の彷徨に同行しているのだと気付かされる。全編ワンカットによる、まさにマジカルな映像体験>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

3.0

少なくとも王様の地位は追われている。
番組制作の内側を見せられても特段の驚きはなく、さもありなんと思うばかり。いわゆるテレビが提示できる最大公約数的な価値観はもう時代遅れに。作品内でも終焉を迎えつつあ
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

やるべし!侍雇うだ!
ただただ面白いの一言に尽きる。
改めて観ると勘兵衛の哀愁や農民の心情が心に染みる。
菊千代が糾弾するところの真の相手は野武士でもなければ、ここに登場する者でもない。
そして侍が主
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音楽(2019年製作の映画)

3.5

研二なにを思う。
音楽との出会い。無表情だがその内面にはたしかな変化が、わかるわかる。
こんな風に世界の見え方が変わることが現実にもある。その感覚を目の前に提示されたかのようなアニメーションによる音楽
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.5

罪は罪、だが。
誰が彼女達を断罪できるのか。
ぼったくり姉妹ことハスラーズの栄枯盛衰、邂逅別離。最後はジンワリくる。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

登場人物たちがみせた手のひら返し。向けられる刃。
その構図が現代アメリカ諸問題の反映なら、それらを踏まえたあのラストシーンは一段と味わい深くなる。

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.0

AI崩壊のまえに。
社会インフラがAI頼みでは、かつての人間社会も崩壊寸前。こんな話もむべなるかな。
人間やめるか続けるか。カンが大事のベテラン刑事・三浦友和と新米刑事・広瀬アリスのコンビが活躍。

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.5

愛すべきおバカたちが立ち上がる、つまり最高な映画。
轟くメタル、噴き出す吐瀉物、限りないトナカイ、ハチャメチャな旅!

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

ユーモアとポップな世界観に包まれた、ジョジョが過ごした日々といくつもの悲劇。
だが同時にここに描かれているもの、この映画そのものが、差別と憎悪、戦争と破壊に対抗する力だ。

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.5

破産までのタイムリミットにそれぞれの思惑が交錯、衝突する緊迫感。重苦しい内容だが目が離せない。
パク次官はきっとどの国にもいるのだろう、と思わずにはいられない。

キャッツ(2019年製作の映画)

3.0

歌って踊る猫人間の世界。ネズミもアレも…。
クレイジーだな、いい意味で。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

後半の予想を超えた驚きの展開に思わず顔も綻ぶ。格差の構造に対する皮肉。ソン・ガンホの顔がいい。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5

シェルビーとマイルズの情熱と友情、白熱のレースシーンが印象に残る。
敵はフォード内にあり—。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

戦争の時代に一人の女性が自分の居場所を見い出していく物語。感動。すずさんと、もうひとりの主人公リンさん。

(1954年製作の映画)

3.5

哀しい…。
ダークサイドに堕ちていくザンパノを覚醒したジェルソミーナは救えるのか⁉︎という話、ではない…。

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