このレビューはネタバレを含みます
どうすればよかったか?
家族だからこそ、対処が難しかっただろう
•早く治療していれば
•早く家族で話し合っていれば
•早く医者を諦めていれば
•早く親離れできていれば
などと家族の立場で考える一方で、
姉さんが叫ぶ時にやたら「バカ」と言っているのが気になった
医学部に合格するほど優秀だった人だから、心の奥底で「自分の言ってることがわからないの、頭悪いな」と思ってるんではないかと思ったし、昔の自分へのコンプレックスも感じた
私が感じるくらいだから、家族ももちろん感じたと思う
そんな風に感じたら、治療させることで
•余計に内にこもるのでは
•余計に悪くなるのでは
•実は病気は演技では
•治療始めたら本当に病気になるのでは
など医者である父親は悲観的に考えたかも
書いてて思ったけど、統合失調症は病気なのに、何故か信じたくない、外的要因を排除すれば治るのでは、なんて思ってしまっている
それから、葬儀の際の、父親の
「ある意味幸せだったかも」はどういう意味なのか
•最後は発症時の最悪な状態から少しよくなっていたこと
•親、家族に愛されたこと
•家族に看取られたこと
など考える
また、その言葉を発した父親は
本心だったのか
病気をまだ隠したかったのか…
どうか本心であって欲しい、と思う