このレビューはネタバレを含みます
すごいもの見たな…というのが率直な感想
善性と認知の歪み、それを身内目線で見るというのはとんでもない息苦しさがあった
温かい家族の一面が差し込まれていることが、現実的な折り合いや許しなのかと思ったら、最後のインタビューで知明さんのずっと押し殺していた感情が感じられてハッとした
そしてお互いのせいにするパパとママ…そうやって漫然と日々を、娘をやり過ごしてきた25年がただあっただけなんだという残酷な現実
ママもパパも「こうであってほしい、仕方なかったんだ」という気持ち自体は本物で、そこに悪意はなくて、ただ認めてはいけないという本能だけがあったんじゃないか
どうすればよかったか?に明確な答えなんてなくて、その問い自体が弟の慟哭なのだと思った
無理解な(科学的知見も今ほどない?)時代、両親ともに医者であったこと、パパママの性格と関係性、いろんな要因が重なったレアケースではあったと思う
でも彼らのような心の動きは誰にでも起こり得るし、私自身胸が苦しくなった
この映画を他人事のように感じる人はマルチや陰謀論にハマりそう
どんな思いで編集してたのか知りてぇ〜と思いパンフレットを買いました
今から読みます
パンフレット買ってよかった…!!
画がない問題か私が読み取れていなかったのか、想像より深い事情が描かれていて息を呑んだし、寄稿された感想の視点が様々なのも面白かった