若大将オーウェン

映画ドラえもん のび太の絵世界物語の若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

3.5
面白かったけれど、ずっと頭の片隅に「?」が浮かんでる作品だったのでかなり高評価のようで驚く

13世紀?が一応舞台になっているが、かなりファンタジー色が強い

またクレアなどのキャラデザも幼く見えるがクライマックスのバトル描写はすごい

かなりの大迫力ファンタジー大戦が見れる

また絵画が題材になっていてテンペラを作る場面なども面白い

あとはOPに入るまでは完璧

ドラえも〜んも自然に入れてめちゃくちゃ上手いなと思ったし

絵画をめぐり最後に漫画というのもうまい

ただそもそも絵の中から出てきたはずのクレアと謎に喋りまくるコウモリはどういう設定でこのリアルな世界に来ているんだというのがずっと「?」で流してみてるとは言え気になった

最後にやっぱりそういうことなのかと分かるし、ツイストがあるけどそこがあまりにも性急すぎて

感動するよりも前になんか急速に畳んできたなという感じ

それならそういうことにはなるとわかっていた上での最終決戦の方がグッと来たはずだ

また細かいとこだとのび太たちがアートリア公国に来た時に引きでフルショットで映るカットがあるが

そこの背景とキャラの浮き具合が明らかに気になるレベルだし

マイロに建物を書いてもらいその絵を見る場面も(あんなとこに勝手に立てるのどうなんだと思ったが笑)

見間違えでなければ絵よりもドラえもんが前に来ていておかしいと思った

あとゲスト声優がさすがに気になるレベル

そういった細かい「?」が多発

最終決戦の時も王女とか市民はどうしてるんだと気になったし小骨がさすがに多すぎる

そもそもリアルに考えれば中世で肖像画はありにしても、あの時代にあの構図の絵が描けるのは革命的

画材うんぬんではなく絵画の文脈で評価できていない評論家はさすがワイドショーレベルと言うべきなのか

またのび太が描いたドラえもんの絵がキーになるが革命というかもはやオーパーツレベルのもののはずで

フリとは言えまたしても子供の落書きで価値がないという評論家

そんな感じでなんだかなぁと思っていたらのび太のパパに泣かせられるとは思わなかった

美大進学をあきらめたのび助が一番絵のことを分かっている