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里見八犬伝のKのレビュー・感想・評価

里見八犬伝(1983年製作の映画)
3.5
英語の主題歌ジョンオバニオンさん。見たことのある名前がたくさん並ぶオープニングクレジット。序盤からエキストラの数がすごい。生首ぞろり。無数に突き出した手。御霊(みたま)様。この時代の映画の血ってこの色よねという着色。顔の皮ぺろん。犬の八房と伏姫。八つの玉…仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌。8人の仲間(八犬士)を集めるというヒーロー映画のような展開。桜吹雪の中の決闘。顔面を引きちぎって妖怪(ムカデ)に変身するシーンはダイナミック。笑ってしまったけど工夫が感じられて良かった。若返りの赤いお風呂。泥まみれの幼い兄妹はリアル。ビンタで止まるBGM。反射して光るワイヤー。洋楽が流れ出して急に毛色の変わる静姫と親兵衛のパート。大蛇。クリムト「接吻」風の絵。巻物攻撃。光る矢。7人それぞれの石の形がそれっぽく見える巧妙さ。千葉真一さんの身のこなしも格好よかったけど、真田広之さんの見せ場が多く運動神経の高さがうかがえた。薬師丸ひろ子さんのオーラ。京本政樹さんの美しさ。夏木マリ劇場。松方弘樹さんではなく目黒裕樹さん。ところどころ遊園地のお化け屋敷みたいな雰囲気。邦ファンタジー。
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