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ブレイブ ワンのjonajonaのレビュー・感想・評価

ブレイブ ワン(2007年製作の映画)
3.6
婚約者を暴漢に殺されたラジオキャスターの女性が、自衛のため銃を手に入れてから暴走していくサスペンス。
ジョディフォスターハマり役。バットマンみてえ。テレンスハワードは色んな映画でいい演技する、好きだわー。
2人がカフェでインタビューするシーンの緊張感よかった。ラジオ越しに交流できるから互いの気持ちが伝わる感じもいい。構造『ヒート』に近い。

苦しく珍しい体験をしたんだから、悩める立場のリスナーの声に応えられるだろうと平然と雑に言ってのける編集長の言葉がきつくて素晴らしい。
当たり前のように警察は犯人を男性だと決めつけてる所とか何気にうまい。

レディオヘッドを馬鹿にするヤンキーの奴らが撃たれる展開はよっしゃあ!!ってなっちゃった。笑
ジョーカーといいアメリカの地下鉄はこんなに治安が悪いのか…。撃ってからのモノローグがいい。撃った事で変化を遂げてしまう主人公の気持ちとカメラがぐるんと上下回る演出が引き込まれる。

【今日の名言】

ーおまえも、
レディオヘッド聞いてんのかあ?

ー平和の街、ニューヨーク
愛していたこの街には
身も凍る恐怖が潜んでいる
私は恐怖を理解してなかった
女の独り歩きは怖いとか
郵便受けの中の白い粉が怖いとか
真夜中の人影も
人を恐れる人のことも

恐怖は他人のものだとずっと思っていた
弱い人間のものだと

何も怖くなかった
あの日までは
一旦生まれた恐怖心はいつでも
私に付き纏い、じっと、愛するもの
全てに隠れ待ち構える
そして全身に悪寒が走り胸が
締め付けられる
かつては平然と街中を歩いていた
自分を思い出し、こう問いかける
あの頃に戻れるの?


ーさっき降りれば良かった
それに、銃で威嚇すればあんな事には…
どうして手が震えないの
どうして誰も止めてくれないの

(化粧した鏡の自分に向かって)
ー元気?

(事件を追う刑事の言葉)
ー生きてる人間は嘘をつくが
死人は嘘をつかない
でも嘘も、大切な情報源だ
嘘には理由がある

ー聞いてもいいか、オフレコで。どうやってあんな悲惨な事件から立ち直ったんだ?
ー…忘れてない。
ーすまなかった、気持ちも考えないで
ーいいの…そうね。
生まれ変わるの。別人にね。

ー言っとくけど、私夜型なの。
ー俺もだよ。
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