まさなつ

大曽根家の朝のまさなつのレビュー・感想・評価

大曽根家の朝(1946年製作の映画)
3.9
戦争が終わった翌年に、早くもこんなキツイ映画を撮るなんて!

戦時中、夫は亡くなり、長男は政治犯で捕らえられ、次男は召集令状で嫌々戦争へ。三男は高校生で志願して戦場へ。母親の苦悩^^;

戦時中に多くの一般の人が思っていたであろう事を、これでもかと怒りを込めてセリフにしてます。

さすが、戦時中でも陸軍省からの依頼でも、どう見ても反戦映画を撮ってしまう監督ですからね、、気骨のある方です。

まあ、占領下ですから逆の制限があったとは思いますが、出てくる軍人の叔父が、とんでもない悪党で呆れます^^;

母親役の杉村春子さんがちょっと意外に耐える妻を好演。さすがです。

キツイ話ですが、戦後間もない時期だけに最後は希望を見せてはくれます。
まさなつ

まさなつ