このレビューはネタバレを含みます
「殺し屋」とか「戦争屋」とかみたいな「〇〇屋」としての「報道屋」映画だった。
現在の政治的状況とか職業倫理とか正義とかひとまず置いといて、めちゃくちゃおもしろかった。
なにかを生業とする人間は、人間としての本能や動物としての本能とは別に、職業人としての本能を持っていたり、その本能が他の生物的本能を上書きしている事があるように思う。
(生きてくためにその仕事をしているってのはつまり、そういう行動様式をもった動物として捉えられるので、まあそりゃ当たり前の話だ。
犬は集団で行う狩りを生業にしてるから集団生活が本能に組み込まれている…)
とにかくどいつもこいつも目の前に仕事があるならそれをやらなきゃいけないって本能に突き動かされていた(だから仕事をしてから「あっ今のヤバかったか…?」って気がついたり、倫理と本能で迷った末本能に従ってミスるシーンとかがある)。
それが無駄な迷いを無くして没入感をうみ、非常に燃える。
なので、お仕事本能と対立する正義や倫理が脳に滑り込んでくると楽しめなさそうだなあとは思う。
人が死にまくる類のアクション映画で「人が死にまくってるのが倫理的にダメで冷めた」とかケイパー映画で「いうてこいつら泥棒でしょ?」ってなると楽しめないみたいに。
画面外にいるはずの主人公達の家族の姿を一切出さなかったのもお仕事本能突き動かされたお仕事映画としてうまく機能していた(ちょっとシン・ゴジラっぽい)。
おれはお仕事映画はアクション映画の脳で見るのでとてもおもしろかった。