にっきい

籠の中の乙女 4Kレストア版のにっきいのレビュー・感想・評価

3.5
猫が酷い目に遭います。

女性器の事は"キーボード"って話し。
他にも海はソファ、高速道路は強い風、遠足は凄く硬いもの、カービン銃は白い鳥、お電話は塩、ゾンビは黄色い花…、意味が分からん。

ギリシャの裕福なある一家。
家から出るのは仕事に行く父親だけで、2人の娘と息子、そして母親は家からは出ない。
外界は危険だから出る事は禁じられている。
子供たちは名前すら付けられておらず、家から見えるもの以外は全て違う名前が付けられていて意味が分からないようにされている。
しかし思春期になった息子の性欲処理の為に外から女性を連れて来た事で…、って話し。

流石ヨルゴス・ランティモス監督。
まさに変態的な世界観。
設定の解りにくさなら『ロブスター』、気持ち悪さなら『聖なる鹿狩り』だけど、今作は全部が変態的。
なにもかにも説明が無い。
子供たちは当たり前だと思ってやってる事が全部変。
母親も「妊娠したいわ」と言ってくるし、父親も子供を守ろうとしてる割に、自分の思い通りにならないとしばきまくるし、マトモな人間が1人も居ない。
そんな父親が裕福になれるほど社会的地位が高くなれるとは思えないとか、外界から隔離されているのに何故息子がギター弾けるのかとか、辻褄の合わない部分もあるけど、観てる時はそんな事気にならないくらい圧倒的な変態ぶり。
この家族にとっては猫が危険な動物で、猫に対してとんでもない行動に出るのはやめて欲しかったけど。
ラストは、結局何だったんだろうか?
全裸の男女が男が勃起するまで股間を見つめ合うシーンがシュール過ぎる。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2025年1月26日
鑑賞回:18:30〜20:13
劇場名:京都シネマ
座席情報:シネマ1 J-1
上映方式:2D 字幕
レーティング:R18+
上映時間:94分
備考:会員料金(1100円)
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