短編映画上映イベントを主催してきた 二宮健 氏。彼が2名の監督に声をかけて制作した、3話からなるオムニバス短編集『Moirai』の一編として観賞。
『嗚呼、かくも牧場は緑なりけり』 - 監督 二宮健。
「ロケット」という名前がエロい。馬は男性性の象徴。ビジュアル的インパクトとコント的な会話劇。
『母と牛と』 - 監督は元芸人・脚本家・演出家の 山西竜矢。
一転、詩的なドラマ。一作目とのギャップがすごくて、味わい方を探っている間に終わってしまった感。
『その誘惑』 - 監督は『ペナルティ・ループ』の 荒木伸二。本作が初短編作品なのだとか。
タイトルが秀逸。ディテールの積み重ねが上手い。構図の妙やズーム使いも楽しい。とろけるようなキスのエロティシズム。「控えめに言ってサイコウ。」
総じてなかなか面白い作品集であった。
