ロックストロンゴ

ボウリング・フォー・コロンバインのロックストロンゴのレビュー・感想・評価

4.0
学校で起きた銃乱射事件をメインテーマに、銃社会について迫ったドキュメンタリー映画。
途中に出てくるアメリカ史を皮肉ったアニメはぜひ見てほしい。
恐怖から防衛心理が生まれ、銃を持つ。
しかしその銃によって恐怖が生まれてしまうのが悲しい皮肉。

チャールズヘストンさん嫌いになった笑
銃を無くそうとする集まりVSライフル協会のシーンの対比は本当に悲しい。
日本が銃社会じゃ無くてよかったと本当に思える。

途中のシーンで犯人の同級生が語った、『彼ら(犯人)は知らなかった。高校を出たら、色んな世界があって自分は負け犬じゃないって事を知ることを…彼らはそれを知るべきだった』と悲しそうに語るシーンは胸が締め付けられた…
TVキャスターや教師は、犯人が作り上げられた理由は、『TVのせい、暴力映画やゲームのせい、マリリンマンソンのせい』
と責任転嫁を重ね続けていくシーンも辛かった。
マリリンマンソン本人が事件について語るシーンはちょっとシュールだけど、冷静な意見でとても人間味がある人だと思えた。

終盤で、ムーア監督が、チャールズヘストンに『コロンバインの方々に謝らないのですか?』と聞いた時、ヘストンはやれやれって表情で無視して去っていくシーンは本当にガッカリした