✔️【ガメス作品集】🔸①『マゲイ』(4.1)🔸②『秘められた公式』(4.4)🔸③『メキシコ盆地』(3.9)🔸④『囁き』(3.9)【CUECｺﾚｸﾃｨﾌﾞ】🔸⑤『女のこと』(3.0)🔸⑥『台所の悪』(3.1)🔸⑦『沈黙を破る』(3.3)🔸⑧『快楽のためではない』(3.5)▶️▶️

　メキシコ映画特集の白眉の作(者ら)も、言葉は無力ながら、遅ればせ・記憶不全ながら、メモを文章化しておきたい。
　観るまで全くその存在を知らず、目から鱗というのは、情報は過多の時代、過去もあまりないが、この作家については予備知識が全くなかった。それでいて、年初の墨映画特集でも、作家に限れば、ブニュエル(勿論この人ガメスの作はシュルレアリスムの自動筆記とは直接的には無縁だろう)を別格にすれば傑出している。しかも、これまでの映画感覚があまり役に立たず、かつ想定内の手法が驚くほど息づいている。この驚きは、偶々当たった試写会での’75夏の『アリスの恋』’77春の『密告の砦』ら、情報飛び交わない時代以来か。インパクトやその純度でいうと、噂は予てより聞いてた形だが・50年近く前(正確には49 1/3年前)に観た『アタラント号』以来か(内実は『操行ゼロ』に近くも)、大袈裟に言うと。
　それにしても、書く事で美が定着と反対へ歪む感じがして、書きづらい作ら。
　これは特別な才能。実験映画としては曖昧に流れる不可思議さが少なくクリア過ぎる。商業映画のアート系にしても、ストレートで余韻なし。何にも傾かない独自示し。映画の形・歴史を踏まえてはいるが準じてはいない。独立独自の無駄はないが、出てきたイメージや音は映画に堕してはいたい。物自体ではないが、抽象記号化にも染まらない。作者が世界を受けて作るそのものだ。初期のモノクロ作品に特徴は顕著で意味を与える説明から離れている。カラーの後期は作品に何らかの意味合いがあり、緩急の穏やかなイメージが流れを招いてもいる。只、カラーの褪せての劣化修復が中途なので、鋭さは相変わらずだが、その使い方は原点をやや理解しかねる、復元レベル。
　その点、モノクロの1、2本目は何の引け目もない。角度・サイズ・素早いINやパン・寄るや中にはズーム、植物の絡め動かし突き刺し、らに整った造型と衝撃、しかし叙述に収まらない屹立、の表面はモンタージュ手法を取りながら帰納されない、断片か全体の位置取り消し去りの①は、多数黒化枯れはて縮みごろごろに至り、その一つは屹立、陽光当たり再生の畑の、流れも持ってく。何段かの退き寄り往き来の鋭いサイズ変えや、ローでの畑の鋭く速く長い移動も入り、尖り太くもある葉がキャベツ束から放射状の、アロエかサボテンかその中間辺りの主要作物畑の、植物単体、その広く畝を並べてる対象。細部と人工的絡まり図インパクトと、包む自然の広大さを関連よりも、一瞬一瞬毎の研ぎ澄まされた感覚で書き連ね、それを演奏指揮風にしかし同時に無意識的に操る。終盤は先に述べたように、意図的に半ば黒い死体的が塁々の崩壊・長いBO後の黒くも立派生残りからの、自然下再生の畑と作物数の広大化を、謳う操作を加えてゆく。音楽も効力あり、影部が段階的に動き、明部が拡がってく。
　意味を拒む対照並行、ひとつの行為や角度の丁寧切り替え追いの②は、意味付けを拒み、貧民の飢えと叫びと大地戻り引き際を示す以外は、先住民語や音楽に意味を与えられず、のパートが中には機械羅列の冷たいだけのもある、その力だけを、その意味問い直し感じさせだけを述べ続け、果てないその生身や残酷も強調なく、キビキビも何なのか分からない活力と無力を隙なく並べ得るとなる。対照的な対象の生気を打ち出すか捨てた者の無造作切り替え収まらずや、長いカットや移動や人の行動捉えも、全ては同列で相互に侵食し合わない、呼吸の独自果てず。子供染みた邪気がないか、或いは純粋な?邪気だけの、高度な先の方向を拒んだイメージとオブジェの、遠くて近い思い付かない飛躍と接近が、アートを無視して昇華も感じさせるに至る。やはり、きびきびした埋もれなさと単純離れずのたまもの。
　コーラ瓶から試験管へ、シルエット主体の幕間息抜きが何度か意味もなく挟まり、その間の本編も、「腹と背がくっつく叫び、畝に入れば…」ら喋られる岩場の1～5人の黒バック含み場面以外は、唸り的で意味は取れない。広場と旧建物をローで滑りゆく冒頭はその主観主体の車や飾りの影だけが存在をチラつかせ、担いだ大袋を切返しで投げ捨てそのトラック上に載ったまま延々移動から、吊るし牛の巨体皮剥ぎ血垂れ流し図と威厳ある中年カップルの抱擁カッティングの交互出へ。前者は投げ捨てた死体が抱擁可能の若い女の生体と切り替わり戻り、後者は二組が移動してきたカップルのせいで１図に収まったりする。これらに意味を求めると溌剌とした魔力は薄れる。ソーセージの切ってない長い棒状を手繰ると、何処までもまた意外な場まで果てなし、回転木馬からｼﾞｬﾝｸﾞﾙｼﾞﾑの遊園地での監視抑圧と入れ替わり(ｶｯﾃｨﾝｸﾞ・ｸﾘｱｰ)・大人神父らと子供ら、荒馬こなしﾛﾃﾞｵｽﾀｰと看板仕組みメディア(馬上からの投げ縄と牛・捕獲人だったらしい)、機械化発現力と現実の並列、同じく宗教施設の威厳との関連、共に安易な結びつきはしない。
　カラー作品は復元のクリア度が劣ってるハンデはありインパクトはやや劣ってはくるが、分かりやすくスムースには溶け込む。③は、メキシコシティーを図の対比や数字を出しながらのドキュメンタリーだが、勿論一筋縄にはゆかない。1200万人を様々に分類してて、スモーキートーンや自然美も絡ませながら、人びとの生活や産業分化の、豊かさが限られ不可能なあり方の絡みをユーモアのゆとりも見せながら画く。ややカラーは褪せてるが、鋭くも柔らかなキレは充分に残ってる。
　④は、もっと特定の奥地に入ってゆく。トウモロコシに頼った農法は土地を痩せさせ、隔年の収穫しか期待できず、若者は都市へ出ての勤め志向となっている。より現実に沿って着実だが、才気は失われず、力が持続してる。
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　これらより前に観た創り手と対象の女性映画の出品運動作らは、より明確に劇映画では婉曲のかたちを取らざるを得ないテーマと内容を、怖れなく綴ってゆき、この方面でも忌憚のないメキシコ映画ベースと力を、その引け目なさを著してく。ドキュメンタリーを装いながら、極端に手法やテイストが違うところも、独立独歩をしっかりと感じさせ、見事。
　⑤は若い女性の中絶の問題を、法令を始めへんに被せながら、劇映画的細かめ説明的カッティングで描いてくが、法律読み上げや、堕胎に至る過程が丁寧だが、終盤追い詰められての、移動に手持ち的や機械的なのがメイン化してきて、ドキュメント的迫真性を持ってくる。
　⑥は、ニヒリズムや無気力ユーモアが逆に喚起力を持ってくるもの。家事の重圧に耐えての沈黙主義、逆らわず、暴力夫にも。家事で手一杯で視野が遮られてる風。
　⑦は、照明やカメラワーク、合成される切り絵、大CU顔対応、らを大胆に使い、レイプに対し拳を露にする。収監者と女の語り合い、合意と女側の欲の取りあげ、警察もレイプに関わり、裁判の偏り、貧民は国民大半も・上流階級の同じ欲望実現だけ逃げの場が、要は仕事せずにうちに籠ってれば・の安易な流れの覆いに。
　⑧は売春への扱いの酷さ、仕事・合法も、店でと個人証明書ないと逮捕。一日半から15日勾留の差。男や夫の無責任は同じで、早々別れとなると、子供育て上げの為にも、道の真ん中、での流れ。ユラユラしたフィットしたフランクなタッチで、実は強靭に述べ上げる。















　　　　　　直後感
●『マ』。8.396.サボテン畑？、尖り太葉・キャベツ束から放射・畝畑。inや絡み刺す、退き寄り往き来、死体半ば黒く塁々、黒くも立派生残り、影段階的に刺し明拡がる、畑と数の広大、音楽併せ、BO、近モンタージュリズム弾力
●『秘』。4´397、コーラ瓶から管・シルエット、「腹背くっつき、叫び、畝に入れば」。異質交互・各90変、粉袋担ぎ投げ捨て死体と並び一緒トラック上、人l~5岩場(や黒バック)、牛皮向き血出吊るしと中年ｶｯﾌﾟﾙと交互、トラック上でも抱く相手男や年増女切り替え、唸り台詞意味解らず、低く広場と旧建物をローで車影鳥の模様影で早く。滑りゆく滑らかさ、機械ら、
●『メ』。メキシコシティの映画、1200 万ら、スモーキーや自然、人々、褪せカラー、鋭くも柔らか、
●『囁』。キビ車重みで土地痩せ隔年で若者町務め志向。
■『女』。12 391 22m 美穂、法律的読み上げ忠実堕胎、半ドラマも移動手持ちや機械的にドキュ力、
■『台』。11 231/2 　375　家事耐え沈黙主婦、逆らわず、暴力夫にも、家事で一杯
■『沈』。10' 392 361/2 ct12/3、美穂、照明カメラワーク、合成切り絵、大CU対。レイプ、収監と女語り。合意と女の欲、絶対暴力、警察もレイプ、裁判も偏り、貧民多は国民大半、上流も同じも逃げ、仕事せずうちに籠ってれば
■『快』。9' 382　51 ct11/2 笠井拓　仕事、売春合法も店でと証明書ないと逮捕、1.5日と15日、大ペソ、ゆらゆらフィットフランク、子供育て上げ、男や夫は同じ、早々別れ、どんな下方人も。道真ん中。

サボテンが別のサボテンにズボッ、みたいな〜

国立映画アーカイブ
メキシコ映画の大回顧
ルベン・ガメス作品集1つ目

ひたすらリュウゼツラン
なぜか特撮っぽさがある