Goo-o-o-o-o-o-d Moooorning,Vietnam！！
ベトナム戦争拡大期の1965年、兵士の士気を高める為に送り込まれた空軍兵DJ エイドリアン・クロンナウア（ロビン・ウィリアムズ）。ハイテンションで型破りなラジオ放送を続けるクロンナウア。彼を快く思わない上層部との諍いや、ベトナム人との交流を描く。
「グッドモーニングベトナム！」の掛け声で始まるロビン・ウィリアムズのマシンガントークに開いた口が塞がらない！
「アラジン」のジーニーに命の息吹を吹きかけたロビン・ウィリアムズが、その才覚を発揮している。秒速で変わる声色と畳み掛けるジョークの応酬。
うぉーー！！
テンション上がるぅーー！！
このDJトークを聴くだけでも、この映画は観る価値がある。
1987年の映画なので、ロビン・ウィリアムズも若いし、行動を共にするガーリック上等兵役のフォレスト・ウィテカーも若い！！
ベトナム戦争を主題に置きながら、映し出されるのはベトナム人と米兵の日常風景。こんな平和な戦争映画があるだろうか。
それでも、中盤に起きる爆弾テロにはハッとさせられる。
そこから物語は少しシリアスな展開に。
クロンナウアの恋、そして友情。
そこにあるのはベトナム人と米兵との隔たり。
この映画を観て思ったけど、ロビン・ウィリアムズって寂しそうに笑うんですよね。悲しそうに笑う。笑っているけど、何とも言えない悲喜こもごもな表情で。
その何とも言えない笑顔が、間違いなくこの映画に奥行きを与えている。
ロビン・ウィリアムズのマシンガントークで大笑いしながら、現実にはベトナム人と解り合えないアメリカ人としてのもどかしさや、戦争の虚しさもしっかり盛り込んだ名作。
ベトナム人のおじちゃんおばちゃんとのソフトボールのシーンが堪まらなくほっこりさせてくれる。
ああ、僕が英語圏の人間なら、ロビン・ウィリアムズの放つジョークの全てを理解出来るのになー！
