Tully

シックス・センスのTullyのネタバレレビュー・内容・結末

シックス・センス(1999年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながら、今回初めて鑑賞。元祖ネタバレ厳禁作として有名なのは知っていたし、様々なコメディーでパロディーとして扱われているのも見てきたが、なぜかスルーしていた作品。その「ラストがすごい」という事は知っているのだが、具体的にどうなるのかは見る時を楽しみにしていたので、全くの事前知識無しで鑑賞。見てみると始めからオチを意識して見てしまっていたせいか、予測は楽についた。不自然なまでにクロウ先生は誰とも話していない。あ、死んでいるなと。だが、そこから予想外。ミステリーやホラー要素以上に胸いっぱいの切なさ。特にコールとママのもどかしさ。コールは言えない、ママは分からない。そのもどかしさから涙を流して2人抱き合っているシーンで自分も涙した。しかもコールはあの幼さで死んだ人が見えてしまうという恐怖。自分が子供の頃は暗い廊下も歩けなかったな、なんて思ったら更に誰にも相談できない苦しさや辛さを感じた。だからこそラストの車のシーンで初めてカミングアウトできた時は涙。そして、おばあちゃんの話で、ママの母に対するつっかえと息子に対するつっかえ、全てが取れたような表情のママを見て涙。もうハーレイの表情がいい。上映時間も短くとても見やすかった。「ミステリーホラー+感動」なんてそうそうない。とくにホラー映画に関してはラストが煮え切らない、モヤモヤするものばかり見てきたので…。見終わった後、心が温まり清々しい気持ちになれる本当に貴重な作品。
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