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シックス・センスのnobsangのレビュー・感想・評価

シックス・センス(1999年製作の映画)
4.1
20年以上の間を空けて再鑑賞。オチを知って観るのは無意味かなとも感じましたが意外と楽しめました。

大人と子どもの距離感が縮まっていく演出が随所にあって、それを楽しむドラマとして観ることができます。
「問題を抱えた子」に対する親の苦悩を態度や距離で表すシーンも、主人公と少年の関係性…結局は主人公のカタルシスのために少年を助けたいだけ?だとしても少年にとって意味ある存在、大切な存在になっていくプロセス、などを感じられて、とてもいい映画でした。
時間の流れやシーンの「間」の不思議さがオチへの伏線になっている演出もいいですね。

(以下ネタバレあり)

少年が秘密を明かす相手に主人公を選ぶということが、少年にとってどれだけ勇気のいる行為だったか。生きている身の回りの大人でなく、見えている死者がはじめてのカミングアウト相手になるわけです。
その際のオスメント君の演技…顔、声、間はホントに素晴らしいです。

クライマックスに剣を振りながら明るい表情で「また会えるって嘘ついてよ」というシーンの顔と雰囲気が、その対比でまた素晴らしいんですよね。
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