ふと、自分の小学校の修学旅行を思い出した。友達と同じ班になるはずが、班決めの時に休んでいて、私が班長候補に選ばれてしまったから班員にできなかったと言われ、まさに全員が誰とも仲良くない異色の班編成だった。全然楽しくはなかったけど、とあるハプニングが起きて強く記憶に残っていて、今となってはいい思い出。私は加山みたいに頑張れなかったなぁと。
現実ではそう簡単に仲良くなれるはずがないと言われたらそれまでだけど、五十嵐以外は孤独をそこまで恥じてはいない気がする。それぞれどこか寂しさを感じて生きてはいたけど、裏切られたり離れられて傷付くのも怖いし、だったら一人でいる方がマシみたいな人間の集まりに見える。
だから必然的に一緒に時間を過ごすことになって、みんな人と一緒にいることの楽しさを実感できたんじゃないだろうか。
既にグループができているところに溶け込むのは難しいことだけど、全員1人だったから仲良くなれた6人。決して1人でいることが悪ではないけど、誰かに頼ることや誰かの好きなものを知ったりそれを一緒に楽しむことは人生において大事な経験だなと改めて思った。
