このレビューはネタバレを含みます
・成し遂げたい目標のために無限の力を引き出すには、誰に知られることなく見返りも求めずに自分を人のために役立て続け己の中に力を蓄えていくこと。
・一度目標のために走り始めたらやり尽くす他ない。その時あなたは素晴らしき執着を帯びている。
・蓄えてきた力はここ一番で存分に発揮すべし。
フィリップス医師と画家ランドルフの教えがかっこいい。
サークのメロドラマはいつもなんか変。なんだけどそれを勢いで見させてしまう強引さがある。それは恐らく基本的に素朴にカットを紡いで行っているから。ホントは豪腕ぶん回してんだけど、側からはそうは見えない感じに収めている。
映画において完璧であることが美徳であるとは全く限らないとつくづく教えられる感じがある。
恐らくこの作品を見た大半の人間は「都合が良すぎる」と判断すると思う。
でも本作はもはやただのメロドラマじゃなくて罪を犯した人間がいかに贖罪をやり遂げるかという話なので、これはこれで良いのではないでしょうか。
magnificent obsessionのBlu-rayでの邦訳は“最高の執着”となっていたけど、“素晴らしき執着”の方がしっくり来る。邦題も直訳にして欲しかった。