タカナリ

アンダーワールド:エボリューションのタカナリのレビュー・感想・評価

3.6
シリーズ第2弾。前作「アンダーワールド」の続編。
吸血鬼の長老ビクターに復讐を果たした事により、同族から追われる身となったセリーン。狼男の血で混血種として甦った吸血鬼マーカスと戦う事になってしまう。

一応前作のあらすじは入っていますが、当然ながら前作を見た方が世界観や設定はより理解出来ます。
R‐15指定作品のため、血が吹き出したり、傷の断面が見えたりと、結構グロテスクな表現が描写されています。

全体的に前作より登場キャラクターが少なく、組織的な戦いもあまりないため、前作より複雑ではありません。
前作登場した吸血鬼や狼男はほとんど登場せず、登場したとしてもすぐに退場します。
その代わり、吸血鬼と狼男の戦いを知っている人間が関わってきます。この人間が割と重要です。人間と言っても特殊そぎますけど。
人間とセリーンが一緒に戦ってるのはなんか不思議でした。

メインはやはり、混血種として甦ったマーカスとの戦い。
そのマーカスの悪魔みたいなデザインは良かったですね。気持ち悪くて残虐で。吸血鬼要素が強いような気もしますが、嫌いではないですね。

マーカスの弟である狼男のウィリアムも終盤に復活しますが、扱いが残念すぎる。
大したドラマもないまま、ただの狼男として終わります。
最後まで引っ張っておいてこの扱いは非常に勿体ない。
ウィリアムの復活にもっと重要な意味を持たせて欲しかったです。
あと、そんな強そうには見えない。
単純にデカくしただけでも良かったと思う。

正直前作より物足りなかったです。
もっと敵味方入り乱れて、戦況を複雑にして欲しかったです。