タカナリ

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のタカナリのレビュー・感想・評価

4.3
シリーズ第27弾。
剣道大会のため北海道・函館を訪れたコナンと平次達が、怪盗キッドが狙う新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀の謎に挑みます。

今回はコナンと服部、キッドだけでなく、青山剛昌作品である「まじっく快斗」や「YAIBA」のキャラクターも登場します。だけど、全て見ていないと物語が分からないというのは決してないので、コナンしか知らなくても問題ありません。
服部とキッドの因縁は、劇場版しか追ってない人には衝撃的かも。

土方歳三にまつわる日本刀の謎、これが思った以上に複雑で面白かったです。めちゃくちゃ宝探しでしたね。
6本の刀はきっかけにすぎず、その謎を解いても新たな謎が生まれます。その謎から更なる手掛かりが出現。手掛かりを繋いでいき、園子や阿笠博士の力も借り、お宝の在処を特定していきます。
もちろん宝を狙っている勢力も存在し、殺人を厭わないような妨害行為にも遭います。日本刀で普通に斬りかかってきますからね。
敵味方入り乱れて宝を狙うこの感じ。「インディ・ジョーンズ」や「ナショナル・トレジャー」好きな方はかなりワクワクすると思います。
園子が意外と活躍してましたね。諸事情あって函館にはいませんでしたが、大財閥ネットワークを駆使した情報は、捜査にかなり役立っていました。
知り合いに財閥の娘がいるって強い。

劇場版コナンと言ったらアクションも見所になりますが、今回もちゃんとあります。
カーチェイスやバイクチェイスに加え、木刀や日本刀での斬りあい。非常に見応えありました。
ちなみに今回、蘭のアクションはほとんどありません。
中でも凄かったのは、終盤の服部の戦い。とんでもない所で戦っています。足の力強いとか、体幹がしっかりしてるとかいう問題ではない気がします。これはあのトム・クルーズでも不可能でしょう。
そしてコナンに関しては、今回は終盤のスケボーアクションが光っていました。
スケボーを受けってからの山登り。この辺りは割とカッコ良かったです。
みんな驚いてましたね。

服部と和葉の関係の進展については、正直紅葉が函館に来た時点である程度はどうなるか予想出来ちゃいましたが、それでも良かったですね。服部勇気出しました。
aikoの主題歌の入り方もすごく好き。
内容ともマッチしている歌詞で、元々好き曲でしたが、更に好きになりました。

今年も堪能出来ました。楽しかったです。
あの刀の行方には驚愕。

そして、次の舞台は冬の長野かな。