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Love Letterのromioのレビュー・感想・評価

Love Letter(1995年製作の映画)
4.0
岩井俊二監督の長編デビュー作ということみたいですが、かなり面白い作品でした。

ラブレターという題名を聞いて考えるのは、誰か好きな相手がいてラブレターを送るのか、少なくとも男性と女性がいてその二人によるラブストーリーを想像すると思いますがこの作品は違います。
男性が初めからおりません。
女性がいます。
そしてその女性が住所のないところに手紙を送ります。
すると手紙が返ってきます。
それぞれの登場人物がみんな違う方向を見ているという意味でも
とても不思議な形で物語が進んでいきます。

とくに何が起こるわけでもありませんがその先の展開は読めず、
ラストに近づいてくるにしたがい、あーそういうことなのねとようやく話がつかめるようになり、そしてラストの気持ち良さ!!

ふんわりとした内容ながらも、最後にピシッと決めてくれて、その後の余韻も楽しめる。
見て良かったと思える作品です。
日曜日の午後、なにもやることがないそんな時におすすめ。
また季節は冬なので、とく冬に見るのがいいかも。

甘酸っぱさがありながらもそれは大人の甘酸っぱさ。
じいちゃんが、めちゃくちゃカッコ良く。
家族、友達、恋愛、どこのパートでも非常に見応えがある。
雑音もあって、あの男は最初から最後までほんとに好きになれません笑

あと、一人二役ということで、自分は最後までそのことに気づけませんでした。
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