最近TLを賑わせているYouTube期間限定配信のこちらの作品。低予算で28分と言う短い時間で、この完成度は凄いと思います。脚本が素晴らしい。
浮いてる構造物がある世界で、1999年~からスタートします。飲食店の息子のしょうちゃん。お店ではたまに怪奇現象が起きます。ある年は、馬の置物がガタガタ揺れる。ピアノが鳴る。パスタに突然、睡眠薬が混入する等。父は、しょうちゃんが中学生の時に霊媒師を呼びます。彼は、幽霊と言うのは寂しいんですよと言い、なるべく身体を大きくみせて威嚇して下さいと言った。
ネタバレ↓
その後もまたも馬がカタカタ音を立て、唸り声が聞こえる。
中学生のしょうちゃんは、カップ麺を「食べる?」と誰かに聞く。
2021年、しょうちゃんは店の三代目に就任した。しかし、その年、何かが弾け、少なくとも1つ以上の平行世界が生まれたとNEWSで解説している。
2025年、人間の数だけ世界が分岐したとNEWSで語られる。自分1人しか存在しない世界。他人は見えてても幻影である。
しょうちゃんは、分岐するであろうバリアが襲って来たら何が起きるか怖くて、逃げる。
5年間頑張ったしょうちゃんだったが、1人に耐え兼ね、あのバリアを浴びる事を決意し、店へ行きバリアを浴びた。
すると子供のしょうちゃんがいた、25歳のしょうちゃんもいた。現代のしょうちゃんは、25歳のしょうちゃんにがんばれよと言い、ピアノを鳴らす。中学生のしょうちゃんもいた。お店の閉店の貼り紙を見つけ悲しくなった。
テーブルに薬を置いたらナポリタンの上に乗った。
手首を切ろうとするしょうちゃんに中学生のしょうちゃんが食べる?って聞く。
3人のしょうちゃんが食事する。以前に霊の仕業だと思っていたのは、全部、違う平行世界のしょうちゃんだった。
しょうちゃんは、再び生きる。
行ってきます。と店を出て行った。
短時間で、セリフも少ないのに幽霊が平行世界のSF現象だったと観賞者に理解させる。しかも違う平行世界の自分が別の世界の自分を励ますなんて、ちょっと素敵。だけど、1つの平行世界にたった1人なんて、辛すぎるし恐ろし過ぎる。気が狂うと思う。やっぱり、ホラーだ。面白かったです。