POVホラーの良作
大好きな映画で何度目かの鑑賞。
DVD購入時にリメイクのハリウッド版を間違えて買ったのも良い思い出です。
本作はテレビスタッフの手持ちカメラ視点で作成されたPOVホラー。
消防士の取材のために同行し、とあるマンションの救助活動を撮っていると人を襲う感染者が出始める。軍に隔離されたため脱出ができず、閉鎖空間で感染者から逃げ回るというお話。
この映画はPOVの活かし方が非常に上手い。
冒頭からカメラの奥に不穏な老婆がいるところを静かに撮影し、手前にいる消防士達と一緒に近寄ることで追体験するような構図で試聴させられる。
消防士達が老婆に駆け寄ったところでワッ！と奇声を上げる老婆、襲われる男の叫び声、一気に映画が動き出して引き込まれていく。
他にもいくつかビックリさせる仕掛けをしているが静と動のバランスが良く、アトラクション的に楽しめる一本。
また、狭いマンションの中で所狭しと人とカメラを動き回し、限られたエリアの中なのに複雑なダンジョンを探検しているような見せ方をしており、予算に対してスケール感を出せていると感じる。
人々の怒鳴り合いや、インタビューシーンを挟むことでそれぞれのキャラクターに上手くフォーカスさせているところも、短い映画なのに作品に厚みが出たと思う。
その他。
日本人の扱いが酷すぎて笑う
ゲガをした描写をしっかり映すところも良い
スペイン語だとヒロインの女性が巻き舌で怒鳴ってきて怖い。吹き替えがオススメ笑
