えくそしす島

トロール・ハンターのえくそしす島のレビュー・感想・評価

トロール・ハンター(2010年製作の映画)
3.2
【いるに決まっている】

この監督の代表作を人に聞けば大半の方が「ジェーン・ドウの解剖」を挙げるだろう。

否、2010年作の「トロール・ハンター」だ!!!!

監督:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:アンドレ・ウーヴレダル

今作はトロールを追うPOVのモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)作品。

あらすじ
学生さん達が“熊の密猟事件“の取材中に怪しい男と出会うのだが…ハイ、以上であります!

タイトルだけ見たらクソに見えるだろうか?

うん、致し方ない!

キャッチコピーだけ見たらふざけているのかと思うだろうか?

ああ、全く否定できない!

そんな視聴前からマイナス要因の宝石箱だからこそ、実際に観終わった時との対比が凄い。

そう
「一切ふざけていない」

本当に「いる」と思わせる世界観を、本気で、全力で作っている。
加えて、ノルウェーの大自然と雄大な景色をバックに、此処ならいるかも知れないっ!と思わせるパワーに満ち溢れている。

ブレア・ウィッチ・プロジェクトの様なPOVによくある曖昧な表現で誤魔化さず、ハッキリと見せているのも高感度大幅UP。

一部の?な設定、製作年、低予算故の粗さはあるが気にしたら負けだ。世の中は不思議な事だらけだ。自分の尺度で決めつけてはいけない。

「ハンター」と聞くと昔を思い出す。
高校の同じクラスに一風変わった人物がいた。

そうだね、川○君だね

彼は数々の伝説を残した男でもある。その数あるエピソードの一つが

「○道の騒乱」

彼は悪い友達?から利用され万引きをさせられていた。だが、彼は高倉健以上に不器用な男。当然、即座に見つかり出口で店員に制止される。

のだが

彼は何を思ったか店員さんに暴力を振るい、尚且つ突き飛ばし、ハリウッド映画顔負けの逃走劇を繰り広げた。関係ない道ゆく人達も巻き込まれ被害にあっていく

走る川道君
追う店員さん
助太刀する市民

ようやく
“狩は終わった“

何人もの人達に取り押さえられながら彼が発した言葉とは

「んんッ!決めつけないで下さいッ!」

うん、川道君、現行犯だからね。
それ以降、120%自分に非がある時に使う言葉として学校中で大流行し、私なんて未だに使っている。おすすめである。

見返したら川道君のレビューになっていたが、気にしたら負けだ。

カワミチ・ハンター