少女メアリーと中年男マックスの何万キロも離れた友情の物語。
二人が好きなこと、同じTV番組、チョコレート。この映画を一人で観ながら、チョコフレークを食べていた僕は二人の世界に引き込まれた。
自分の感情がうまく表現できないという彼は、混乱と困惑の入り混じった状態や、雪と泥の混じった状態を新しい単語をつくって表現する。とても厳密なのだ。厳密だから、感情という輪郭があいまいで、すぐに移ろってゆくものをどう処理していいのか時々わからなくなってしまう。
人に対して偏見なく接すること。自分を正直にさらけ出すこと。相手を傷つけたら素直に謝ること。人を赦すこと。難しいことばかり･･･。僕にはできそうもない。メアリーとマックスは傷つき、壊れながら手紙を書いている。
ライフタイムベストの作品の一つになりました。
