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アジアの天使のMovingMoviesのレビュー・感想・評価

アジアの天使(2021年製作の映画)
4.0
「売れない作家」「売れない歌手」という言われ方があって、そこでは素敵な小説を書くとか、声が美しいといった基準ではなく、売れてなんぼという価値を前提にした形容のしかたをされる。
売れてなんぼの世界で行き詰ったものたちの物語は、終わりそうで終わらず、始まりそうで始まらない。
夜通しだらだらと話をし、気だるく過ごした友人と昼間にまた出くわしてしまい、気恥ずかしいような、嬉しいような、特別なことのような、他愛もないことのような、そんな映画でした。
オダジョー監督の『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』でも、池松壮亮さんは、オダジョーの演じる犬に振り回されていたが、「巻き込まれ役」が似合う気がする。