ずどこんちょ

ブルース・オールマイティのずどこんちょのレビュー・感想・評価

ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)
3.4
不運続きで人生最悪の日を迎えたジム・キャリー演じる主人公のブルース。神への冒涜が行きすぎて、神様から代役を任されてしまいました。
望んだ通りに事が運ぶ神様の力を利用して、ブルースはやりたい放題。でも、1週間も世界中の神への祈りを放置してしまった上、更にやりたい放題望むままに世界を動かした歪みが生まれてきてしまいます。

コメディ映画のジム・キャリーの動きと顔芸が本当に鬱陶しい。落ち着きがなくて、せっかくの映画鑑賞が癒しの時間にならないんですよねぇ。
それでも見てしまうのはジム・キャリーが、いわゆる話題作や名作に出演するからです。彼が作品を良くしているのか、彼が選ぶ作品が良作なのか。ズルイですな。

奇跡を起こすのは神の力ではない、というメッセージも良かったです。
独善的で自分のキャリアのことしか考えておらず、うまくいかないとすべて神様や他人のせいにしていたブルースが、誰かのために祈り、誰かの願いを叶えるために奮闘するようになったのは大きな変化です。
その分かりやすい例が「献血」なわけで、献血こそ他者貢献の象徴みたいなものじゃないですか。
「血は体の中を流れるもので抜き取るものじゃない」と豪語していたブルースが困っている人のために救いの手を差し伸べるようになったのは、自身もその救いの手に助けられたから。
もちろん、実際には献血しないという選択をするのもナシではないと思いますけどね。