地味かと思ったけれど、美しい映画だった。
山本学おめあてで観たけれど、勉強だけしてきたタイプ!って感じの学生役で、小娘たちにあんなにキャーキャー言われるほど素敵な役でもなかった。
(絶妙に、わざとそういう風に演じられてると思った)
嫌な高利貸し(小沢栄太郎)が、ただのいやらしい中年だけじゃない深みがある役で、葛藤や苦悩が感じられてよかった。
(どっちが好きかと言われたら山本学だけど)
藤原礼子は、今回の若尾文子映画祭では、ほぼかわいそうすぎる狂気じみた役ばっかり見てしまった(爛、好色一代男、刺青…) けど、狂気や貧しさや憎しみを演じていても品があって、存在感がすごいなぁと思った。
冒頭の飴細工がかわいらしかった。
(若尾文子映画祭)