バニコ

スリ(掏摸)のバニコのネタバレレビュー・内容・結末

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは違うのに罪と罰を思い出してたらやはりインスパイアされた作品だった。窮乏で何も無いのにプライドと知恵だけは捨てきれず、自分の罪を正当化することによって付きまとい大きくなってゆく罰。ドストエフスキー独特の陰気な雰囲気が映画でもよく現れている。音楽がなくストーリーに起伏もないのに引き込まれる映像、途中の手品のようなスリの一部始終や最後の鉄格子のラストの台詞にこの映画の良さが詰まっている。
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